合気道を学ぶ人がかならず突き当たる壁が「脱力」問題です。
脱力とは?(概念を理解しよう)|全身力が抜けているわけではない!
まず、ゴールがどういう状態かを理解することが大切です。
脱力とは、身体の中心の力が効率よく末端(腕脚)や相手に伝わる状態を指します。
全身だらんとしていては動けませんよね? 指導者から力を抜けと言われるといつも心の中でこう反論していました。
脱力は、力を効率よく伝えるための準備と考え、身体の中心(腰)からいつでも力を伝えられる状態であると捉えてください。
つまり、技の要所で腰は常にピシッと立てた状態をキープしている必要があり、腰のバランス(体幹)の力を肩甲骨を通して腕に伝えていくのです。
そうすると、相手にとっては、腕から直(じか)に力を伝えられているわけでないため、力の方向や出所がわかりづらく、抵抗が難しくなるというわけです。
もちろん、一朝一夕で習得できる小手先のテクニックではないので、これから日々意識的に練習すべきことをお伝えしていきます(*^^*)
中心を意識する技の練習をしよう|片手両手取り呼吸投げ・二教裏/座技呼吸法
まずは、中心から力を出すというのがどういう状態かを身体に覚えさせないといけません。
そのためには、片手両手取りや、両手取りといった型がもっとも適していると考えます。
なぜなら、相手が自分よりもどっしり安定した状態で構えているときに、効率よく崩していくためにどのようにして動けばよいのかを身体で勉強できるからです。
呼吸投げはまさに自分より安定した相手をどう攻略していくかを身体で覚えるのに最適です。
応用編として、関節技である二教の裏や、座技呼吸法で細かい力の方向を手探りで学んでいきます。
これらの技は、自分の中心(腰)から力を出すことを学ぶだけでなく、相手の中心(腰)を制する技術につながります。
関節技を練習していくと、肘や手首などをめがけて一生懸命技をかけることにとらわれがちですが、そういったピンポイントな関節技は身体の柔らかい方には効かなくなっていきます。
合気道の関節技の真の目的は、極めている関節をどうにかすることではなく、手首の関節を支点に肘に力をつなげ、肩につながり、最終的に相手の腰を制することにあるのです。
中心を意識する柔軟体操をしよう|真向法体操(仙骨をたてることに意識を向ける)
ここがある意味最重要です!
わたしは師範から真向法体操というものを教わって、準備体操をしていました。
真向法という言葉自体はあまり聞きなれなかったのですが、どうやら公益社団法人真向法協会なるものがあるようですね。
URLをリンクしておきますのでどんな体操か気になる方は見てみてください。
この体操において最も重要なのは仙骨をしっかりとたてることです。
仙骨の位置
股関節の柔軟体操では、仙骨をたてた状態で筋肉を伸ばしていかないと全く意味がないのです。
柔軟性を上げることは勿論重要なのですが、仙骨をまっすぐたてるこをを意識することによって、腰からの力がスムーズに腕に伝わるようになり、腕に力を入れていなくても、腰をまっすぐたてていれば、意識した方向に「腰からの力を腕経由で伝えることができるため、どこから力が加わっているのかわかりづらい状態に持ってくることができます」。
柔軟体操の具体的方法解説|おすすめ記事紹介!!
身体が固い状態で、無理に筋肉を伸ばすと怪我のもとになってしまいます。
10年以上いろいろと試行錯誤してきたなかでたどり着いたのがセルフ整体です。
こちらの記事にまとめていますので、ぜひご一読ください(>_<)
【セルフ整体のススメ】柔軟な身体の作り方(話題の肩甲骨はがしも紹介!!)
中心を意識する動く座禅を実践しよう|動きながらも常に仙骨がたった状態を意識しがなら動く
ここまでできるようになったら、あとは、実際にその状態でいろんな技を出してみる練習をするだけです。
腕は脱力した状態で、腰から力を出せるようになると合気道の世界が変わり、より楽しくなりますが、まだまだ合気道の奥は深いです。
タイミングや、力の方向など意識すべきことは山ほどありますので、今後もこういった道場でなかなか言語化して教えてもらいづらい部分をお伝えしていけたらと思います!
合気道初心者向け|上達のアドバイス
当ブログでは、主に初心者を対象とした、合気道についての解説記事を掲載しています。
おすすめ記事はこちらです!!
【初心者/入門者向け】合気道とは|上達のアドバイス[世界大会(受け身)推薦者が語る]
皆様の合気道ライフにぜひ役立ててください!
ではまた(^^)/