合気道に関心を持って調べていくうちに、「あんなに派手に綺麗に投げられるはずがない。あれはやらせではないか?」こんな疑問や不安を持つ方がいると思います。
そんな方々に向けて、判断の指標になるお話しを提供していきたいと思います。
※今回は合気道界隈では比較的荒れやすい話なので、あくまで筆者の私見であり、特定の団体を否定するものではないことをあらかじめお伝えしておきます。
【本当に強くなるの?】合気道入門|やらせではないのか?
まず結論から。筆者の考えはこうです。
⭐実戦では演武のような投げに必ずしもならないのは確か
ただ、相手を投げたり・立ち技で関節をかけたりする理想形(理屈)や、武道的な身体作り(脱力と体幹の力)を合理的に仕上げることができる。
実戦で役に立たないわけではなく、立ち回りの選択肢ができるし、何より自信がつく!
実際のところ、合気道を胡散臭く感じさせてしまうような教え方をしている道場は少なからずあると考えます。これには理由があります。
合気道の指導者には大別して下記の2パターンの方向性があると筆者は考えています。
①技術・身体の動かし方中心
②思想・概念中心
基本は①のパターンが多いのですが、ごくたまに、②のパターンの先生がいます。
もともと合気道の創始者の植芝盛平先生は、大本教という宗教に入れ込んでいた経歴もあり、お弟子さんに思想面の教育を時間をかけて行っていた背景があります。
その影響か、技術面よりも先に思想がきており、実際の技もパフォーマンス(弟子が派手に投げられてくれている)化している団体もなかにはあります。
個人的な考えですが、若い方で武道をやりたい方や入門希望者の多くはまず技術面から入りたいと考えるのが普通だと思うので、体験入門などで道場の雰囲気をしっかり見定めていきたいところですね。
良質な道場の見極め方
✅基本信じてよい考え方とまず疑ってかかるべき考え方について
(見た目で見分けるのは難しいのでみなさんはまずはメジャーな流派や規模の大きな道場から検討しましょうね)
①力を入れていないけど相手を崩せる。
これは合気道の基本技術で(有段者だいたい3段くらいの人なら大抵上手にできる)理にかなっているので大丈夫です。
稽古を続けて丹田(というとわけりづらいので)もとい腰の方から力を末端(腕など)につなげられるようになるとできるようになります。
最初は腕をつかまれた状態で動かせと言われると腕力が入ってしまうのですが、稽古を通じて段々効率的に力を出せるようになっていきます。
②相手に触れていないけど倒せた
これは基本胡散臭いですw
ただし、投げの前の崩しで相手が動いている状態などでタイミングを合わせて倒すという技術もあるにはありますが、結果ふれるかふれないかはその人次第、というのが筆者の考えです。
完全に間合いが離れている状態で師範が下に気(これは胡散くさい方の気です)を出すと弟子が崩れていくやつは基本は一笑に付してください。
(前述の②よりの考え方の人の可能性があります)
以上、合気道界隈で、議論が巻き起こるお話しを書いていきました。
筆者自身は合気道という武道はとても好きで、一生懸命青春を捧げた経験は本当に宝だと思っていますので、このブログをきっかけに入門への一歩を踏み出してくれる方が増えると本当にうれしく思います。
ではまた(^^)/